ルールに縛られない会社の自由と対価『NO RULES』

ルールは大切だけど会社ってルール多くない ?

長年の会社勤めで、ある日気づいたら、会社のルールがかなり厳しくなった。
というのが、つい最近友人との飲み話しの会話の内容でした。
確かに多くの会社は、何かトラブルが発生するごとに、ルームというか決まりごとが増えていますよね。
例えば、仕事の段取りが悪いから、「システムの効率化」。

上司とのすり合わせや引き継ぎのミスにより「報告の徹底」や「ダブルチェック」だとか。
うお客や会社からのクレームが上がる度に、このような「ルール」や「制約」は増殖してきていませんか ?
結局、会社の社員たちは、こうしたルールや制約にがんじがらめにされ、自由な発想や自発的な仕事ができなくなっているのが、今の現状なのではないでしょうか。

NO RULESとは

冒頭で愚痴をこぼした通り、多くの方は様々な制約やルールによって、仕事がやりにくいと感じているのではないでしょうか。
ルールのない会社に入ってみたいと思う一方、そんな会社あるわけない ! などとぼやく方も多いかと思います。
しかし実際に、日本でもよく知られている「Netflix」という会社には、驚くことにほとんど社員を縛りつけるルールが、存在しないというのです。
まさに、信じられない話ですが、以下に紹介する書籍をお読みいただければ、納得のいく結果が得られるかと思います。

タイトル:NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX
著者:リード・ヘイスティングス 、エリン・メイヤー
翻訳:土方奈美
出版社:日本経済新聞出版

ノールール組織の条件

NO RULESは、創業者でもあるヘイスティングス氏が、NETFLIXの詳しい内部事情を記述した書籍です。
NETFLIXは、皆さまご存じのオンラインDVDレンタル及び、定額制動画配信サービス運営会社なんです。
アメリカに本社を置くNETFLIXは、オランダ/ブラジル/インド/日本/韓国に支社を置き、その利用者は一億人を優に超えるといわれています。
主な事業は、オンライン郵送DVDレンタルを始め、ストリーミング/外部制作・独自作品/社内スタジオなどと、次々に事業を展開してきた会社です。

本著によれば、NETFLIXは極限まで、「社員を縛るルール」を撤廃していることがわかります。実際に、休暇規定はなく、出張旅費や経費の承認プロセスも存在しません。
また、常に情報はオープンに共有され、人事情報を含め、意思決定に関わる承認プロセスも必要無いんです。

社員個々の判断力の向上につながる

NO RULESから学べるのは、ノールールだからこそ、責任感を強く持って仕事をしなければならないという点ですね。
ネットフリックスには、社員を縛るようなるこそありませんが、判断の目安となる標語や規範があります。
それは、「ネットフリックスの利益を最優先に行動する」ことです。

またこれに対して、どのように行うのかといったルールはありません。
つまり、社員一人一人が、自己判断による実務を、うまくこなしていかなければならないということです。
逆に責任感重大と感じるのは、私だけではなさそうですね。